SDGsの目標16について
この目標16は、
「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、
すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて
効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」のテーマのもと、
11個のターゲットから構成されています。
ターゲットとは?
①あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。
②子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を
撲滅する。
③国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、すべての人々に
司法への平等なアクセスを提供する。
④2030年までに、違法な資金及び武器の取引を大幅に減少させ、
奪われた財産の回復及び返還を強化し、あらゆる形態の組織犯罪を
根絶する。
⑤あらゆる形態の汚職や贈賄を大幅に減少させる。
⑥あらゆるレベルにおいて、有効で説明責任のある透明性の高い
公共機関を発展させる。
⑦あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び
代表的な意思決定を確保する。
⑧グローバル・ガバナンス機関への開発途上国の参加を拡大・強化する。
⑨2030年までに、すべての人々に出生登録を含む法的な身分証明を
提供する。
⑩国内法規及び国際協定に従い、情報への公共アクセスを確保し、
基本的自由を保障する。
⑪特に開発途上国において、暴力の防止とテロリズム・犯罪の撲滅に
関するあらゆるレベルでの能力構築のため、国際協力などを通じて
関連国家機関を強化する。
世界には,今,この瞬間もどこかで紛争や戦争などの争いごとが
起きています。
紛争の影響を受けている国や地域で暮らす子どもたちは約2億4,600万人。
たくさんの人が争いごとや暴力,迫害で命をうばわれたり,
家族を失ったりするなどのつらく悲しい思いをしています。
家や財産をなくし,住む場所を追われる人も少なくありません。
あらゆる争いごとをなくして,平和を実現すること。
そのためにも,法律などの公正な制度をだれもが利用できることが
大切になってきます。
世界の難民の数は7,950万人。世界人口の1%,100人に1人が
家を離れて別の場所に移動しなければいけない状況にあります。
2011年から内戦が続くシリアでは,多くの人が難民として
国外へ避難しています。同じ中東のヨルダンには大きな難民キャンプが
あり,難民となった大勢のシリア人が暮くらしています。
このシリアのほかに,南スーダン,ベネズエラ,アフガニスタン,
ミャンマーを加えた5つの国が,難民の3分の2以上を占しめています。
その多くが弱い立場の女性や子どもたちです。
難民が集まって暮らす場所が,難民キャンプです。
その規模や条件はさまざまですが,多くは国際的な支援団体が
手助けをしています。安全を確保し,住む場所や水,食べものなど
生活に必要なものを届けます。病院や学校だけでなく,将来,
自分で生活できるための職業訓練などを行うこともありますが,
そのような環境はキャンプによっても大きく違います。
日本では,子どもが生まれると,自治体に出生届を出して,
戸籍に登録されます。それによって日本人という国籍を持ち,
学校や病院に通ったり,必要な社会の公的サービスを受けたりすることが
できるようになるのです。
このように,赤ちゃんが生まれたら「出生登録」をすることは,
子どもの人権として世界で認められている権利です。
登録されることで,さまざまな権利を持ち,健康で幸せに成長するための
サービスを受けられます。 しかし,現在,世界では,5歳未満の子どもの
4人に1人が出生登録をされていません。
特に,アフリカのサハラより南の地域では子どもの半分以上が
出生登録されていない状況です。出生登録をしない理由としては,
届ける場所が家から遠い,出生届が必要だと親が知らなかった,
などがあります。出生登録の重要性をより多くの人たちに
伝えていくことが,子どもの人権を守ることにつながります。
世界の平和のためには,まずは,
「どんなことが世界で今,起おきているのか」を知ることが
とても大切です。
テレビやニュースで見かけたら調べてみたり,お父さんやお母さん,
学校の友だちや先生と話したりしてみるのもよいでしょう。
関係するようなイベントや募金に参加することも,
遠い日本からできることのひとつです。
また公正な社会をつくっていくためには,
わたしたちが積極的に政治にかかわっていくことも大切です。
日本では18歳さいから選挙権があるので,ぜひ選挙に参加して,
自分の意見を政治に届けるようにしましょう。