SDGsの目標3について②
皆さんこんにちは。
最近、疲れが取れずらいなという方いらっしゃいますよね。
心身ともに健康でいたいものです。
今回は健康の意味についてお伝えしていこうと思います。
1974年に採択されたWHO憲章では、前文において「健康」を
次のように定義しています。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態に
あることをいいます。」
この定義において特徴的なのは、肉体的な健康のみならず、
精神的な健康も重視している点です。開発途上国ではエイズやマラリア
など、肉体的な健康を阻害する病気が問題となっていますが、
医療が整っている先進国ではうつ病や依存症などの精神的な病気が
問題となっています。
このようにあらゆる年齢のすべての人々に対して、
様々な面から健康を促進して行くことが必要となっています。
福祉とは「幸福。(公的扶助による)生活の安定や充足。
また、人々の幸福で安定した生活を公的に達成しようとすること。」と
あります。つまり福祉の充実とは、公的なサービスによって人々を幸せを
実現することです。
具体的なサービスで言えば、医療や保険に加え、生活保護や児童福祉、
老人福祉、障害者福祉などあらゆる人々への支援策が挙げられます。
しかし福祉にもお金や人員が必要であり、開発途上国では
十分な体制を築けていないことが多くあります。
また先進国の間でも、国民であればすべてのサービスを無償で受けられる
国もあれば、受給資格が厳しい国などの差が見られます。
SDGsが目指すあらゆる年齢のすべての人々へ福祉を提供するには、
各国の状況に合わせた努力だけでなく、
国家間での協力も必要とされています。
今、世界中には基礎的な医療保険サービスを受けられない人が
世界人口73億人の半分、約36億5000万人いると言われています。
これらの多くの人は、病気になっても適切な治療が受けられれば、
また健康を取り戻せるのに、予防接種やワクチンといった
基礎的な医療保健サービスを受けられないことで
亡くなっている命がたくさんあります。
基礎的な医療保険サービスとは?
健康診断や予防接種、病気や怪我の治療、避妊などの性教育、
家族計画といった、人々の健康増進・予防・治療・機能回復のために
行われるサービスのこと。
大人になることができない子どもたち
世界では5才の誕生日を迎える前に亡くなる子どもたちが
年間約560万人もいて、これは5秒に1人の子どもが
命を落としている計算になります。
2016年の5歳未満児の年間死亡数約560万人のうち、
約8割は途上国である南アジア・サハラ以南のアフリカの子どもたちで、
彼らは大人になることさえもできずに亡くなってしまいました。
途上国の5歳未満児死亡率は、なんと日本の約44倍。
そして、5歳未満で死亡した世界の子どもたちの3分の1は、
肺炎、下痢性疾患、マラリアが原因で命を落としています。
途上国の子ども達が生活している環境の多くが、大気汚染があったり
不衛生な場所で、きれいな水を飲むことができず、
これらの病気にかかっています。
例えば、下痢性疾患で入院している5歳未満の子どもの40%以上の原因は、重度の胃腸炎を引き起こすロタウイルスであると言われていますが、
このウイルスに対する安全で効果的な新しいワクチンは
既に開発されています。
また、2016年には、世界の約86%の幼児が
3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)の予防接種3回を
受けたことで感染症から保護されています。
1億1,650万人の乳幼児が3種混合ワクチンの予防接種3回を
受けている一方で、世界ではまだ 1990 万人の乳幼児が予防接種を
受けられていない為、本当なら生きられるはずの子どもの命が
奪われ続けています。
無くならないHIV/AIDSの脅威
世界的な問題とされているHIV。 世界のHIV感染者数は7,500万人で、
そのうちAIDSに関係する病気で亡くなった人は3,500万人にもなります。 しかも、この数字はHIVの症例が初めて報告された35年前からなので、
年間約214万人が感染し、100万人が死亡していることになります。
HIVとAIDSの違いは?
HIVとAIDSって一体何が違うんでしょうか?呼び方が違うだけ?と
思う方も多いと思うので、簡単にご説明すると、
HIVは、AIDSを引き起こすウイルス。
AIDSは、HIVに感染して免疫が低下した結果発症した合併症のこと。です。 また、 この合併症は23の疾患が明確に示されていて、
その23の疾患に該当しない場合はAIDSと呼ばれません。
HIVは日本に関係ない?
アフリカ等の途上国でのイメージが強い
HIVですが、決して私たちが暮らす日本にも関係のない話ではありません。 平成29年に日本国内で報告されたHIV感染者は976件で、
AIDS患者は413件の合計1389件もの報告がされています。
このうちHIV感染者の87.9%に当たる857人は性的接触による感染と
されていて、「これまで以上に効果的な予防啓発とそれを推進する
積極的な対策が望まれる。」とエイズ予防情報ネットの公開資料でも
明記されており、予防教育の重要性が今切実に問われています。
教育の必要性を考える時、途上国では「貧困」であるが為に
適切な教育が受けられないという問題も抱えているので、
合わせて解決していくことが必要となってきます。
差別されることのない「健康」 ここまで感染、予防接種、
HIVといった病気に関する健康をテーマにお話ししてきましたが、
世界保健機構(WHO)が定義している「健康」のように
目標3実現の為に解決すべき問題は他にもあります。
それが、差別されることのない「健康」
私たちが知らずに人を傷つけてしまっている「差別」。
そして、世界中では、私たちが暮らす日本では考えられないような
男女の違いによる差別や、「性」のあり方に関する差別も
まだまだ残っています。
私たち一人ひとりの理解が必要だと思います。